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全切開って取れるの?


内容的には前回のブログ「全切開の中」からの続きになるかな。 皆様が一番気になる。 全切開って取れることありますか?と言う質問ですね。 基本的に。普通は取れません。 ただ、ごめんなさい。 100%ではないです。 取れてしまう方は、ほとんどが早期にラインが薄くなります。 大体は半年以内。遅くても1年以内です。 全体の2〜5%程なので、年に1、2人いるかいないかくらいでしょうか。 どうしてラインが薄くなってしまう(取れてしまう)のか?と言う点においては、 色々と原因があります。 手術最初の時点で、皮膚だけの処理で行うか、脂肪除去を行うか、目を開く筋肉の強化を行うかなどを選択していただくのですが。 一番大事なことはしっかりと目を開く。 つまり目を開いて奥に皮膚を引き込むと言うことが大事です。 目を開くために色々とサポートするために様々な術式があります。 それが薄くなる方には 一つは、目を開くのが思ったよりも苦手で [...]

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内容的には前回のブログ「全切開の中」からの続きになるかな。
皆様が一番気になる。
全切開って取れることありますか?と言う質問ですね。

基本的に。普通は取れません。
ただ、ごめんなさい。
100%ではないです。
取れてしまう方は、ほとんどが早期にラインが薄くなります。
大体は半年以内。遅くても1年以内です。
全体の2〜5%程なので、年に1、2人いるかいないかくらいでしょうか。

どうしてラインが薄くなってしまう(取れてしまう)のか?と言う点においては、
色々と原因があります。

手術最初の時点で、皮膚だけの処理で行うか、脂肪除去を行うか、目を開く筋肉の強化を行うかなどを選択していただくのですが。
一番大事なことはしっかりと目を開く。
つまり目を開いて奥に皮膚を引き込むと言うことが大事です。
目を開くために色々とサポートするために様々な術式があります。

それが薄くなる方には
一つは、目を開くのが思ったよりも苦手で引き込めない。
その場合はラインが薄いです。
術中、術直後にわかる方もいます。
筋肉処理をその場で追加する方もいますし、腫れが引いて考えたい。
と言う方もいます。
ただ、ライン付けを行う際に、ある程度開きやすいように工夫はしているので、なかなか当日に判断するのは難しいかもです。
手術前よりは開きやすいですからね。

次に、直後や抜糸の時はものすごく綺麗なラインなのに次第に取れてきた(薄くなった)と言う方。
これは、目を開く際の、解剖の変化によって引き起こされます。

術直後より目をしっかり開くことができるようになると、眉毛と睫毛の間、上眼瞼の距離が一気に縮まります。
3/17のブログの方のように。。。
すると、瞼の脂肪が多い方など、脂肪が予想以上に落ちてきて手術で作成した瘢痕をガンガンと押して剥がしてしまうリスクがあります。
また、上の図で言うと青い隔膜が上眼瞼の距離が縮まることでだるーんっと弛緩してしまうことで、目を開いても奥に引き込めなくなる。
この2つが主な原因です。

その場合は、どうするのか?というと
面状の強固な癒着(瘢痕)を作りにいく。
ではないです。
再度原因を取り除き、引き込みやすくします。
脂肪が邪魔している方は、さらに脂肪の除去。
隔膜が弛んでいる方は、余分な隔膜の除去。
筋肉が弱い方は、筋肉の強化。
などです。

全切開はその点を踏まえ
ラインは永久保証です。
解剖学的にラインが入らない方は、解剖の調整を行います。
ほとんどは、直後に判明するので、ラインが安定した後は、アトピーの方や花粉症の方など少々目を擦っても取れることはないと思います。

最近は切開希望の方が増えていますが、しっかりと理解した上で手術を決定してくださいね。
話が難しくて申し訳ないです。
わからないことはいつでも聞いてください。
詳しくご説明します。


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全切開の中はどうなっているの?


2つ前。3/17のブログで眉毛の位置がグッと下がっているのがよくわからない。 なんで? 全切開する(切る)と眉毛と睫毛の皮膚が狭くなるの? 皮膚を取ったらなるの? と少し混乱をさせてしまったかもです。 全切開は色々なやり方がありますが、私が行っているのは、二重の人と同じ解剖を作る。 と言うことを心がけています。 一般的に言われる整形目にならないように自然な二重になるように。 です。 さて、教科書を使って簡単に説明すると・・・ まず一般的に手術によって作られた二重は、切開線からまつ毛まで強い癒着を作ります(くっつけると言うこと) 瞼板と言う目の中にある軟骨(緑の部分)と皮膚をしっかり癒着させることで、目を開いた時にそこが織り込まれて二重になります。 一方 普通の二重の人は、目を開けるときに瞼板(緑の部分、軟骨)の上の皮膚がアコーディオンのように折りたたまれて引き込まれて二重になっています。 つま [...]

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2つ前。3/17のブログで眉毛の位置がグッと下がっているのがよくわからない。
なんで?
全切開する(切る)と眉毛と睫毛の皮膚が狭くなるの?
皮膚を取ったらなるの?

と少し混乱をさせてしまったかもです。

全切開は色々なやり方がありますが、私が行っているのは、二重の人と同じ解剖を作る。
と言うことを心がけています。
一般的に言われる整形目にならないように自然な二重になるように。
です。

さて、教科書を使って簡単に説明すると・・・


まず一般的に手術によって作られた二重は、切開線からまつ毛まで強い癒着を作ります(くっつけると言うこと)
瞼板と言う目の中にある軟骨(緑の部分)と皮膚をしっかり癒着させることで、目を開いた時にそこが織り込まれて二重になります。

一方

普通の二重の人は、目を開けるときに瞼板(緑の部分、軟骨)の上の皮膚がアコーディオンのように折りたたまれて引き込まれて二重になっています。

つまり、板のように面状に全体が引き込まれるのではなく、皮膚が柔軟に動く形で目を開く際に目の奥に皮膚が引き込まれています。
目の皮膚に動きがある。と言うことです。

なので、面状に引き込まれる二重には少し違和感を感じることがあり、一般的に言われている全切開をすると整形目になるのでは?
となるわけです。

そこで、今行っている方法は二重に引き込むライン(瘢痕)のみをつけて周囲に全く瘢痕を残さない。
余分な癒着は一切作らない、目の中に糸も全く残さない方法で行っています。


引き込む力点のみを作り、周囲は全く癒着を作っていません。
目を開くことで皮膚を引き込むことで二重が形成されます。
なので、二重の人と同じように軟骨の上の皮膚も柔軟に動きます。
面状に引き込まれる感じがなく、皮膚に遊びがあるのでごく自然に見えます。

つまり、3/17の方の眉毛と睫毛の間がグッと縮まった理由は、
皮膚を取ったからでも、皮膚を切ったからでもなく。
一番の理由は、目を開くことによって皮膚がグッと引き込まれたから。
と言うことになります。
この点は、引き込まれやすいように上の説明ほど手術は単純ではなく、少し工夫をしている訳です。
切除している皮膚の量はほんの1,2mm 程です。

ちょっと難しいのでなかなか理解はしにくいかな。
また、みんなに難しすぎると突っ込まれそうですが。
これでも簡単に説明してみました。
わかりにくくかったらごめんなさい。

糸の場合は、糸が目を開くサポートをしてくれます。
切開の場合は、自分の目を開く力で引き込む必要があります。
なので皮膚が織り込まれる分、新埋没よりは、全切開の方が眉毛とまつ毛の間隔がグッと狭まった。
と言うことでした。
 


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人間ドック〜マンモグラフィーできない方へ


年に一度の人間ドックの時期がやってきました。 済生会病院で乳腺外科医として非常勤医師をしているので、毎年健康診断の結果を提出する必要があります。 日赤などで働いていた時は、職員検診でやってもらっていましたが、今は自分で行わなければ。 というわけで、毎年済生会事務にお願いして人間ドックを行っています。 当院では豊胸や、乳房再建でインプラントを多く行っています。 普通に過ごしてくださいね。 とお話ししていますが、色々と質問を受けます。 特に豊胸の人。 その中でも、 乳がん検診どうしたら良いですか? という質問が非常に多いです。 マンモグラフィーはあまり勧められないので、超音波で検診を受けてください。 とお話ししますが、 豊胸したことを口に出したくない。 知られたくない。 説明したくない。 という方もいます。 今回、初めて検診で マンモグラフィーではなくて超音波でお願いします。 と言ってみました。 す [...]

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年に一度の人間ドックの時期がやってきました。

済生会病院で乳腺外科医として非常勤医師をしているので、毎年健康診断の結果を提出する必要があります。
日赤などで働いていた時は、職員検診でやってもらっていましたが、今は自分で行わなければ。
というわけで、毎年済生会事務にお願いして人間ドックを行っています。

当院では豊胸や、乳房再建でインプラントを多く行っています。
普通に過ごしてくださいね。
とお話ししていますが、色々と質問を受けます。
特に豊胸の人。

その中でも、
乳がん検診どうしたら良いですか?
という質問が非常に多いです。

マンモグラフィーはあまり勧められないので、超音波で検診を受けてください。
とお話ししますが、
豊胸したことを口に出したくない。
知られたくない。
説明したくない。
という方もいます。

今回、初めて検診で
マンモグラフィーではなくて超音波でお願いします。
と言ってみました。
すると、
超音波は若い方向けの検査ですので、通常はマンモグラフィーをお勧めします。
と一言言われましたが、
超音波だけで大丈夫です。
とお伝えするだけでOKでした。
特に理由も聞かれずスルスルと初期問診は終了しましたよ。



皆様も悩んでいる方や気後れしている方がいれば、心配せずに行ってみてくださいね。

以前、マンモグラフィーの入り口で受けたくないっと。
言って職員に説得されていた人がいましたが、その場で言うのではなく、
検診前の事務の初期問診で最終確認してもらうことが大事です。
検診が始まって波に乗っちゃうと、スケジュールの変更は難しいですよ。
ご注意を。

最近、20.30年前に入れたインプラントを抜きたい。
という患者様も多くいらっしゃいますが、
結構乳がん検診を全く受けていない方が多いことに驚かされます。
昔の考えだと、豊胸を隠す。と言う
時代もあったかと思いますが、、
今は堂々としていても大丈夫です。
ちゃんと検診も受けて、心配なく豊胸ライフを送ってくださいね。


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