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強力な抗酸化物質 PQQ

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抗酸化はかなり以前より話題に上がっていて、皆様なんとなく理解されているかなと思うのですが、、、

今回は PQQ(Pyrroloquinoline quinone:ピロロキノリンキノン)についてご紹介します。
PQQはビタミン用物質と言われていて、エネルギーを作り出すミトコンドリアなどの細胞内器官に存在します。
1979年に発見されたのですが、母乳中に多く含まれている栄養素です。
納豆や豆腐、緑茶、ピーマンなどにも含まれています。
アメリカでは神経細胞の保護効果があるということで、脳機能改善サプリメントとして発売されています。

そもそもミトコンドリアって何?となると思うのですが、
簡単にいうと、人間の体の中でエネルギーを作っている物です。
人間の体は何億もの細胞が働いて動いている集合体です。
その細胞の一つ一つにミトコンドリアが存在し、エネルギーを作ったり、細胞内カルシウムイオン濃度の調整や脂質の酸化、免疫反応などを調整していて、司令塔のような働きをしています。
この子たちが一生懸命にエネルギーを作ってくれるから、そもそもの細胞、つまり人間の体が機能しています。
とっても大事な働き者です。
ただ、エネルギーを作る過程でどうしても活性酸素が産生されます。
活性酸素は細胞にとって毒です。
(石油を燃やすとどうしても二酸化炭素が産生されて、地球が侵されるというイメージ?
どうしても産生しちゃいます。)
それによってミトコンドリア自体が破壊されていきます。
それで細胞の死を迎えます。
ミトコンドリアは、自分の体を犠牲にして私達にエネルギーを作ってくれているということになります。
(まぁミトコンドリアも身体の一部ですが)

PQQはミトコンドリアがエネルギーを作る過程で生じた活性酸素を強力に抑えることができます。
PQQを補充することで、ミトコンドリア内の活性酸素が低下し、ミトコンドリア自体の寿命が伸びることが証明されています。
ミトコンドリアの寿命が伸びるということは、細胞自体の寿命が伸びるということです。

人間の身体は基本的に常に細胞の死と再生が活発に行われているわけですが、最も敏感に作用するのが生殖器と言われています。
そのため、広島大学の総合生命科学研究科・生殖生物学の研究データによると
PQQを14日経口摂取した加齢マウスの実験において
酸化ストレスが減少し、ミトコンドリアが活性化されエネルギー産生が増加し、細胞死が優位に抑制されたという結果が出ています。
その結果
・排卵数の上昇
・血中女性ホルモンの増加
・卵巣のアンチエイジング 
  (卵巣の繊維化の改善、排卵周期異常の改善、卵胞萎縮改善、妊娠力の回復)
が認められました。
卵巣は排卵のたびに傷ついているので、修復が行われるわけですが、修復を行えば行うほど傷跡が増えるので、どんどん卵巣が繊維化され、硬くなります。
そのため、卵胞が萎縮してしまうわけです。
このマウス実験の卵巣の組織所見を見ると、繊維化が本当に改善されておりちょっと凄すぎてびっくりしました。

雄に対しても同様に
・精子奇形・運動の改善
・精巣の異常脂肪沈着の抑制
・血中男性ホルモンの増加
 など 良好な結果が得られています。

こういった結果から、産婦人科で扱われることが多かったPPQですが、紫外線によるシワ(光老化)にも強力な改善効果があるという点で当院でも扱うことにしました。

ロート製薬さんからでている  プルーファ セルアライブです。



妊娠を望まれる方は勿論ですが、更年期に苦しんでいる方や、女性ホルモンが減ることが怖い方、とにかく抗酸化が気になると心配されている方には朗報ですね。
私もこの論文結果を読んで、女性ホルモンが減ると肌老化が早まる、というのが怖かったので飲み始めました。
夜寝る前に飲んでいますが、翌朝身体の軽さを感じています。
肝臓さんも元気になっているはず。
気分の問題なのかな?

もしも興味がある方は是非飲んでみて感想を聞かせてくださいね。





 
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