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豊胸〜脂肪注入後合併症に対し、インプラントにて救済〜


トラブル例の方が、モニター承諾していただけましたので、例を示します。 意外と困っているけどどうすれば良いのかわからない人が多いのかもしれません。 そういう方の助けになればと。。。 10年以上前他院にて胸に自分の脂肪を注入した経験のある方が、胸にしこりができ、どんどん大きくなっているため不安になり、、、 まず乳腺外科を受診しました。 だいたい胸のしこり、ということで、乳腺外科を受診される方が多いようです。 癌ではない豊胸の修正については、乳腺外科での治療は基本できません。 このまま経過観察となっている方も多いようです。 この方は、胸の硬さ自体が非常にコンプレックスになり当院紹介となりました。 本人と十分な話し合いを行った後、救済目的にインプラント手術を行うこととなりました。 脂肪注入を行なったクリニックには相談に行っていないとのこと。 すでにないかも。とおっしゃっていました。 いれた直後は問題なか [...]

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トラブル例の方が、モニター承諾していただけましたので、例を示します。
意外と困っているけどどうすれば良いのかわからない人が多いのかもしれません。
そういう方の助けになればと。。。

10年以上前他院にて胸に自分の脂肪を注入した経験のある方が、胸にしこりができ、どんどん大きくなっているため不安になり、、、
まず乳腺外科を受診しました。
だいたい胸のしこり、ということで、乳腺外科を受診される方が多いようです。
癌ではない豊胸の修正については、乳腺外科での治療は基本できません。
このまま経過観察となっている方も多いようです。

この方は、胸の硬さ自体が非常にコンプレックスになり当院紹介となりました。
本人と十分な話し合いを行った後、救済目的にインプラント手術を行うこととなりました。
脂肪注入を行なったクリニックには相談に行っていないとのこと。
すでにないかも。とおっしゃっていました。

いれた直後は問題なかったのに、10年以上も経過して脂肪によるしこりを生じたとおっしゃっていました。
自分的にはほとんど吸収されて残っていないと思っていたようです。
左のみ酷く、右は今の所問題ないという、左右差が生じてしまったようです。

通常しこりの部分を処理してしばらく様子を見てからの豊胸をお勧めしています。
感染のリスクや、拘縮(硬くなる、縮むなど)のリスクを避けるためです。
でも、ほとんどの方が腫瘍除去と、豊胸を同時にしてほしい。とおっしゃられます。
1度で済ませたいという思いが強いようです。
院長泣かせですが、よっぽどでない限り基本的には希望に添います。

しこりはこのように胸の大部分を占めていました。


(真ん中の黒い丸がそのまましこりとして触れます。)

細かいのもいろいろありますが、取りきれるだけできる限り除去します。
脂肪のしこりを処理し、豊胸を行いました。
皮膚切開は乳房下溝ライン3cmのみ切っています。
その切開からすべての処理を行います。
本人にとって左側。見ている方々からは右側がしこりが生じている胸です。
左側の胸が上に引き上がって拘縮を起こしています。
インプラントはMotiva エルゴノミクスです。

 before.  after. 



 before.  after

 before.  after. 

術後半年ほどですが、左胸の傷だけ赤く目立っている点と、少し上に上がってしまっています。
やはり左側の胸は炎症が生じやすい状態であるようです。
右の胸はほとんど傷跡もわかりません。
左の傷も一年程経つとほぼ分からなくなります。

左胸について少し下に下げるなど、修正も可能であることをお話ししましたが、本人は気にならないとのことで経過観察継続となっております。
傷については時間の経過とともにわかりにくくなることが多いです。
インプラントの位置や、皮膚の質感などは1年半ほどかけてもっと馴染んできます。

インプラント自体が柔らかいので、触ってもしこりは全く気にならなくなったと言っていただいています。
ものすごく喜んでいただけました。

トラブル例によっては、、
かなり精神的にまいってしまう方。
どこに相談に行けば良いのかわからない方。
いろいろな病院をさまよっている方。
などが予想されます。

基本的には施術してもらったところに相談するのが大原則ですが、、、
もしも、相談する環境がないのであれば、一人で悩まずにご相談ください。

 




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豊胸〜インプラントどんなの?〜


前回からの続き・・・ 3:インプラントによる豊胸 豊胸でのイメージとしては最も描きやすいのかもしれません。 インプラントの種類については、Motiva エルゴノミクス あるいは、Allergan Inspiraを現在使用しています。 Motivaは今の所最新のインプラントです。 表面が少しザラザラしているため、被膜拘縮を起こしにくく術後のマッサージなど必要としません。 また、寝ている間はフラットで、立ち上がると涙型になるなど、少し流動性があるので乳腺下にいれてもあまりゴツゴツした感じがありません。 ものすごく大きくしたいと1度目の手術で300ccを超えた挿入を行なっても、そんなに段差が気にならないと皆様言ってます。 (医師的には初回の手術で300を超える豊胸はあまりして欲しくはないのですが・・・ できれば皮膚や乳腺が伸びて少しずつサイズアップをしてほしいです。 皮膚がパツンパツンになるので、いろいろと心配になります。 みんなの希望にはそい [...]

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前回からの続き・・・

3:インプラントによる豊胸



豊胸でのイメージとしては最も描きやすいのかもしれません。
インプラントの種類については、Motiva エルゴノミクス あるいは、Allergan Inspiraを現在使用しています。
Motivaは今の所最新のインプラントです。
表面が少しザラザラしているため、被膜拘縮を起こしにくく術後のマッサージなど必要としません。
また、寝ている間はフラットで、立ち上がると涙型になるなど、少し流動性があるので乳腺下にいれてもあまりゴツゴツした感じがありません。
ものすごく大きくしたいと1度目の手術で300ccを超えた挿入を行なっても、そんなに段差が気にならないと皆様言ってます。
(医師的には初回の手術で300を超える豊胸はあまりして欲しくはないのですが・・・
できれば皮膚や乳腺が伸びて少しずつサイズアップをしてほしいです。
皮膚がパツンパツンになるので、いろいろと心配になります。
みんなの希望にはそいますが。。) 心の声

Inspiraは現在日本国内では保険診療が認められているインプラントです。
乳がん患者さんに使っているものです。
最近サイズも増えて、ジェルの種類(量)もMotivaに負けないほど充実しています。
これを豊胸に使用する場合は、形成外科学会指導の施設登録や医師登録が必要ですが当院もちろん認定書いただいております。
登録に必要な講習も3年に一度受けていますよ。
さて、このインプラントはどちらかというと昔からあるスムースタイプのインプラントです。
表面がつるつるなので、やや被膜拘縮が起こりやすいタイプと言わざるを得ません。
ただ今の所生じて気になっている方はいません。
術後気持ちマッサージなどをお勧めしています。
中もグミのようなジェルではなくソフトジェルです。
とにかく柔らかさにこだわりがある方などはこちらでも良いかと思います。

両方のインプラントの経験のある方に、柔らかさの違いを聞いてみてもどちらも柔らかいので気にならないとおっしゃられる方が多いです。
興味のある方は実際に、手にとって触ってみてくださいね。

さて、他にも色々と選択肢があります。
まずは、切開線を選べます。
・腋窩(わき)
・乳房下溝線
パートナーに絶対内緒、三角ビキニを着る可能性がある。などの方はワキ切開が良いと思いますが、広範囲の剥離が必要なので、それ以外の場合は乳房下溝線切開の方が楽だと思います。
乳房下溝線切開の場合は、乳腺の真下のみの剥離となるため、ヒアルロン酸などと同じ麻酔範囲です。
切開線は約3cm程なのでほとんど目立ちません。

麻酔も選べます
・全身麻酔
・局所麻酔+静脈麻酔
静脈麻酔も意識は完全に失っていますが自発呼吸はしている状態です。
最近はこちらが人気です。
手術時間は2時間かかりません。

挿入する層も選べます。
・大胸筋下
・乳腺下
最近は乳腺下挿入が多いです。
寄せて上げてをしやすいという点と、柔らかさが皆様にとって結構重要なので。

などなど、いろいろと相談して決めていきます。
サイズはもちろん本人の希望に添います。
アンダーとトップの差を何センチ上げたいかが重要です。
皮膚の伸び率や、硬さ、薄さなども関係していますので、あまり無理のある豊胸はお勧めしていませんよ。

もし、インプラントを将来取り出したい場合などは、乳房下溝線切開の場合は局所麻酔で行うことができます。
また、何も問題ない場合は、10年ごとに入れ替えるなどは必要ありません。
(ただ、10年後にはさらに優れたインプラントが発売されている可能性はあります。)
20年以上前に入れたインプラントの相談の方などもいらっしゃいますが、基本的には問題なければそのままで良いと思います。
ただ、リコールが起こっているものもありますので、その場合は、最近の製品に交換することも考慮されても良いかと思います。
乳房下溝切開であれば、入れ替えも局所麻酔でできますよ。
自分がどのタイプのインプラントが入っているのかわからない方なども、基本的には1、2年に一度超音波にてチェックして問題なければそんなに心配しなくても良いかと。

乳腺とインプラントの境界はくっきりしているため、しこりを作るなどのリスクはなく豊胸では一番実は安心感があります。
もちろん挿入後も授乳できます。
乳がん検診は、マンモグラフィーはお勧めできないので、超音波やMRIによるチェックを行なってください。
当院では超音波簡易検査のみ行なっておりますので、本当の検診は受けてくださいね。
なかなか受診する勇気がない方などは、ご相談ください。

いろいろと選択肢がありますが。。。
しっかり主治医と相談し、決定してくださいね。
手術をする際は、長期的に経過を見守ってくれるクリニック選びをすることをお勧めします。

 


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豊胸〜注入系どんなの?〜


最近豊胸相談が非常に多いです。 そこで。。 豊胸をおさらいしてみましょう。 いろいろと良い点、悪い点など理解して手術を受けましょうね。 胸を大きくする方法としては、 1、ヒアルロン酸など異物注入によるもの 2、自分の脂肪を注入する 3、インプラントを挿入する と、おおきくわけるとこの3つが現在一般的です。 時々、PRPや、胸にプラセンタなどを希望される方もいますがそれは例外的かもです。 1:ヒアルロン酸などの異物注入 ヒアルロン酸は手軽なのですが、やはり、吸収性であるため、継続的に注入する必要があります。 吸収は約2年程です。 沢山いれると吸収は遅くなります。 一箇所針の穴を開けて乳腺下に注入します。 それなりに太い鈍針を用いますので、3mmほどは傷が入ります。 麻酔は、その部位より乳腺下全体に行います。 いわゆる局所麻酔です。 お話ししながら行えますし、途中で座って大きさをみてもらうことも可能です。 [...]

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最近豊胸相談が非常に多いです。
そこで。。
豊胸をおさらいしてみましょう。
いろいろと良い点、悪い点など理解して手術を受けましょうね。

胸を大きくする方法としては、
1、ヒアルロン酸など異物注入によるもの
2、自分の脂肪を注入する
3、インプラントを挿入する
と、おおきくわけるとこの3つが現在一般的です。
時々、PRPや、胸にプラセンタなどを希望される方もいますがそれは例外的かもです。

1:ヒアルロン酸などの異物注入



ヒアルロン酸は手軽なのですが、やはり、吸収性であるため、継続的に注入する必要があります。
吸収は約2年程です。
沢山いれると吸収は遅くなります。
一箇所針の穴を開けて乳腺下に注入します。
それなりに太い鈍針を用いますので、3mmほどは傷が入ります。
麻酔は、その部位より乳腺下全体に行います。
いわゆる局所麻酔です。
お話ししながら行えますし、途中で座って大きさをみてもらうことも可能です。
ヒアルロン酸の種類を選ぶことができるので、粒子が大きいもの、小さいものを選んでいただけます。
現在4種類ほど準備しています。
粒子が大きいものと小さいものを比べると、同じ量でも大きくなった感じが異なります。
もちろん粒子が大きいものの方が、大きくなった実感を得られやすいです。
ただ、粒子が大きいものは硬いので、ある程度乳腺がある方が使用するのはよいのですが、乳腺があまりない方が使用するとヒアルロン酸の硬さを感じてしまうと思います。
自然に柔らかい胸。。という感じではなくなってしまうので注意が必要です。
また、リスクとしては、異物を注入するので感染が最も悪いことです。(通常は起こりません)
また、それ以外であればまれに溶け残ってしこりになるリスクがあります。
しこりになっても通常は、ヒアルロニダーゼで溶解することが可能です。
超音波下にカプセルを確認し、直接溶解液を注入します。
局所麻酔で、細い針のみで施術可能です。
しかし、稀に異物性肉芽種などのように異物と自分の組織が反応してできてしまうしこりがあります。
この場合は、手術で切除する必要があります。
ワンカップ大きくするのには約100ccほど必要です。
2、3カップ大きくしたい。という方はインプラント手術の方が良いと思います。


2:自家脂肪移植豊胸



脂肪の場合は、生着すると柔らかい胸を得ることができます。。
異物に抵抗感がある方や、どうせならお腹の脂肪を吸引したいと思われている方などはこの方法が良いかなと来院されます。
ただ、生着率が100%ではないということ(例えば100ml入れても何mlが生着し残っているかが予測できない)
脂肪がしこりになるリスクがあることは理解しておかなければなりません。
しこりができても、画像診断で癌との鑑別はもちろんできますが、乳腺外科的には注入しないでほしいと思われていると思います。
最近は脂肪も脂肪幹細胞混入脂肪移植になっていますが、昔の脂肪移植は幹細胞が付加されていないタイプなので、今よりも生着率は悪かったものと予想されます。
「時々他院で注入したが、全く生着しなかった。なんとかしほしい」
と相談に来院される方がいますが、一旦注入し、生着しなかったものをリカバリーしてあげることはできません。
インプラントなど他の方法をお話することになります。
また、しこりの相談も多いですが、これは手術的に摘出する必要があるものと、針で抽出できるタイプとがあります。
超音波にてある程度の診断は可能です。
なぜしこりになるの?という点については、生着できずに壊死してしまった脂肪が溶けて脂肪滴になります。
少ない量であれば自然に吸収されますが、量が多いとお互いに集まってその周りを自分の組織がラップして覆ってしまいます。
覆ってしまうと吸収が遅れ、しこりとなってしまうというイメージです。

さて、注入系イメージできました?
注入系のトラブル修正は大体インプラントになります。
やはり一番安定して結果をお届けできるという安心感がありますね。

まだまだお伝えしきれていないこともあるかと思いますが、
あまり一度に情報量が多くても皆様困ると思うので少しずつ解説していきますね。

では、明日はインプラント編いきましょう。
 




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