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胸インプラント カプセル拘縮とは!?

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テーマ:
バスト

胸に挿入されたインプラントって実際どうなっているのか!?
皆様気になりますよね。
そもそも人工物を身体に入れること自体「??」だらけだと思います。
人工物が挿入されると、身体はその人工物を自分の組織で覆うという防御反応が起こります。
覆うことで自分の組織と一体化させようとしているのか?
諸説ありますが、、
これはもちろん鼻のインプラントとかにも起こります。
異物に対する生体反応です。
その異物を覆う自分の生体膜を「被膜」とか「カプセル」と言います。

その被膜つまりカプセルが拘縮する。
つまり硬くなったり、石灰化してしまうというリスクがあります。
これは長期間入れているから生じると決まっているわけではなく、起こる時には起こっちゃいます。
確かに、長期間入れている方が石灰化リスクは上がるような気もしますが。
石灰化とは、カプセルが固くなり実際セメントを薄くしたようなものがカプセルに沈着する現象です。
そのため、インプラント選びが重要だったり、血腫などをを生じさせずになるべく原因を除外するよう術者は頑張ります。

昔からあるスムースインプラントがその拘縮のリスクがあるとかないとか言われています。
論文のエビデンスを用いて論争されているわけですが、いまだに決着はついていません。
ただ、印象的にはスムースタイプのインプラントのほうが起きやすいような・・・
やわらかいので簡単に折り目などの型がつきやすい印象ですよ。

   

こんな形でインプラントの変形が生じやすい印象です。
ただ、柔らかいので本人は気づいていないことも多いですが。

長くインプラントを扱っていると、いろいろとトラブルも見てきていますが、
大体は回復させて欲しいという。要望が多いです。

60代や70代の人などはもう抜いて欲しい。という方も多いですね。
30、40年以上前のインプラントは破損しているケースが多いです。。
何が入っているのかとかメーカーも大きさも。知らない方も多いです。
皆様メンテナンス大事ですよ。

カプセル石灰化は石灰化を実際除去して、古いインプラントから新しいインプラントに入れ替えがお勧めです。
カプセル拘縮は、拘縮を手術的に解除します。
インプラントが古い場合は、やはり最新の物に変更がお勧めです。
個人によっても異なるのですが、インプラントの種類によっも、形成されるカプセルの質に違いが出ます。
そのため、あまり同じインプラントは入れない方が良いかもです。
選択しているインプラントと体質で判断が必要だと思います。
大胸筋下に若い頃挿入して、乳腺だけが垂れてしまったような方は、再度カプセルの位置調整を行うことで形を整えます。
お勧めは少し大きめのインプラントにすると良いと思います。

などなど話し出すと永遠に終わらない話題ですが、
カプセル拘縮生じている方は、一度ご相談くださいね。
自分ではわからない方。
2年に一度はインプラント専門医の診察を受けることをお勧めしますよ。