時々京都大学の先輩・後輩、開業の先生と食事したり、意見交換をするわけですが。
後輩が、「もう疲れました。医者辞めたい。」
といい出しまして。。
どの職種でもこういう相談ってあると思います。
医者はやはり特殊な分野なので辞めるということ自体があまりないような。もちろん女医が出産後家庭に入るとか、時々全く別の職業になられる方達もいらっしゃいますが。医者なのに起業家みたいな方もいるしね。未来は自由だとは思います。
辞めてどうする?と 聞くと、恵まれない子供達を支援したい。とのこと。
よくよく聞くと、最近患者さんからありがとうと言われていない。と悩んでいるようで。純粋な愛に触れたい。とのこと。
純粋な愛に触れたいというのは。すごく分かりますよね。なので人はペットを愛し、自然を愛し、純粋な物に触れようとするわけです。触れたいんです。
でも、やっぱり医師免許を取得し、専門医まで取ったのだから。自分の技術で患者さんの笑顔を増やしてほしいな。としばらくお話ししました。
少し頑張る気力が湧いたようで安心しました。時々会いに来るからいっぱいお話ししようね。
もちろん子供たちや動物、自然の保護活動もものすごーく大事です。それも同時に行えれば良いのですが、生半可な決心では行えないと思うのです。本当に人生を賭けるお仕事ですよね。
そういう時期が自然に訪れるのかも知れません。
以前日赤の外科の先生が早期リタイア後海外医療団に所属したことを聞いて、もうすごい。としか言えませんでした。色々な生き方があるし、何歳でも可能性はあるのだな。と
私も時には落ち込むこともありますが、日々感謝して生きております。皆んなが言ってくれる「ありがとう」がエネルギーの素です。
先日も目の手術をしたまだ10代の患者さんが、目の手術をしてから先生のこと大好き過ぎて、絶対に先生にしてほしくてお金貯めてきた!!と、鼻の手術を希望されたり。どんだけ頑張ったの。と涙出そうでした。大好きとか、ありがとうと言われると本当に嬉しいです。
本当にすごい努力をして、自分の将来のために頑張っている皆を見ているだけで、βエンドルフィンが出て手も震えるほど感動します。(いや。手術。。。手震えたらあかん)
でもね。手術を受け持つということは、患者さんの未来を担うと考えているので、手も震える時もあるのですよ。気合いです。
ラブレターも日々の診療の疲れが吹っ飛びます。本当にありがとう!と伝えたいです。
皆様もちゃんと周りの人にありがとうって伝えましょう。
ほんのささやかな言葉でも相手にあげられるエネルギーは半端ないですよ。