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エクソソーム点眼してみた

投稿日:
テーマ:
再生医療,目

非常に深刻な結膜炎を生じました。
急激な悪化で、視野障害(目がぼやけて見えない)状態になって慌てて眼科に行くことに。
アデノウィルス(流行性角結膜炎)検査は陰性だったのですが、あまりにも急激な悪化と炎症で眼科の先生もびっくり。
炎症の影響で角膜が白く濁ってしまい視力障害が出ているとのこと。

患者さんに目の手術をすることも多く、経結膜式下眼瞼除数術や、外眼角形成術、下制術、外眼角靭帯移行術などでは、、、
結膜浮腫や結膜炎、結膜出血を起こすことあるよ。
とお伝えしているものの、、
患者さんほぼ大丈夫で。
結膜炎自体あまり警戒していなかったのですが、
こんなに酷いのは初めてです。

一番強いステロイドを1時間おきに点滴することに。。。
ステロイドの副作用も怖いけど、「それどころではない」とのこと
炎症を抑えない限りは視力障害が残ることもある。と
なんて恐ろしい。。。

保険診療ではとにかく炎症を抑えるには、やっぱりステロイドが治療的には一番ですよね。

何か他にすることはないかな。
炎症を抑えるには、、
エクソソーム。
よし。点眼してみよう。と思い立ちました。

スタッフに、点滴して欲しいのだが、ほんのちょっとを点眼してみる。
と伝えると。
え!?そんな大丈夫ですか?前例はありますか?もう変なことしない方が良いのでは?
と心配されましたが。
絶対大丈夫でしょうと思ったもののネット検索してみました。

すると、、、なんとエクソソーム点眼売ってるんですね。
パックとかも売ってる。

うーん。
基本的にエクソソームは細胞外小胞体で、mRNAなどを含んでいる生理活性がある物質です。
私的には免疫グロブリン点滴に準ずる点滴だと思っています。
なので、通常は凍結乾燥されている生理活性が維持されているものを溶解して使用します。
溶解した後はもちろん保存はだめです。
生エクソソーム(凍結乾燥されていないもの)は、生理活性を保持するためには、−80度保管が必要です。
−20度で保管したとしても、2年後のエクソソーム含有量は60%ほどまで落ちてしまいます。
常温や冷蔵庫保存では絶対に保存は無理です。
生理活性がないのと、細胞ではないものの壊死した細胞外小胞体を使用するのは気持ち悪いです。
なので、私は点滴で使用するもののみ注射したり、点眼したり、点鼻したりが良いと思います。

もちろん製剤の中には凍結乾燥のものを溶解して使用するタイプのものもあるので製剤が全て悪いと言っているわけではないですよ。

さてさて、私個人の見解は置いておいて、
点滴の一部を点眼してみました。
ちなみに結膜炎は右だけでしたが、左右差が出ると嫌なので両目に点眼しましたよ。

(エクソソーム点滴 3mix (臍帯・歯髄・脂肪幹細胞) 100,000円)

点眼後4時間

ちょっと何が起こっているのかわからないのですが、目が開きやすくなんとなくすっきりしました。
赤みも引いて楽でした。

翌朝には治っていた。
なんてことはもちろんありませんでしたが、
その後急速に炎症が治り、眼科の先生にも「よかったね」と言ってもらい
長引くと思っていた治療が思ったより早く終了し、点眼も最後まで使い切ることなく終わりました。

とにかく視力障害が怖かった。
目がぼやけていると、手術どころではないので。
大きな手術は可能でも、細かな手術はできません。
視力はとても大事です。

点眼が効いたのか、点滴が効いたのか、ステロイドが効いたのかはわかりませんが。
経鼻注入が可能なのであれば経結膜でも良いのでは?と思いますよね。
涙は鼻にも流れますし。

結果オーライで。
今は全く問題なくです。

一つの参考までに。。。