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シミとレーザーの関係

投稿日:
テーマ:
レーザー

シミの相談はもちろん多いのですが・・・
「このシミを消してくれれば良いです。」とおっしゃられる方が非常に多いです。
さて、どのように治療していくかなのですが。。。

シミと一言で言っても色々な種類があります。
表在性のシミであれば、メラニンを強く吹き飛ばすレーザーを使用すると、カサブタはできますが比較的1.2回で薄くなることが多いです。
もちろん一時期的な炎症後の色素沈着は起こる方もいますよ。
表在性のシミというのは、一般的にいう老人性の色素斑のことです。

ただ、ほとんどの方が肝斑やADM(深い層にあるシミ)などが合併しています。
深い層にあるADMやそばかすなどは、波長の長いレーザーで深部まで届くレーザーを照射して治療していきます。
表在性にあるシミとは照射条件や、やり方が全く異なります。
回数はかかりますが少しずつ綺麗にしていく必要があります。

そのような様々なシミやお肌のコンディションに合わせてレーザーを組み合わせて治療することが必要となります。
なので、波長も出力も効果も様々なレーザーを多種類準備し、さらに照射条件も無限に広がるわけです。

一般に言われているフォトフェイシャル(IPL)は複合治療機なのですが、レーザーというよりは光治療器です。
肌条件を少しずつ上げながら、全体的に綺麗にしていきます。

さて、さて
一番皆様が気になる点
肝斑はレーザーで濃くなるのか?
という点においては、現在学会でも様々に論争が行われている分野でもあるのですが。
率直にいうと「YES」と言わざるを得ません。
おそらく本当の意味で濃くなる方は、年に1、2人ですが、その200人の中の1人になる可能性は誰にもあります。
トーニングで濃くなってしまう方については、どんなに少ない熱や炎症でも濃くなる可能性があるということなので、肌の基盤を整えることを優先する必要があります。
イオン導入や、トラネキサム酸化粧品、内服などでコントロールしていく必要があります。
一時期的に肝斑が濃くなっていても、次第に軽快していきます。
ただ、そのような状態の方は、シャワーを直接かけるだけでも濃くなったり、紫外線や乾燥、摩擦全て悪化の原因になってしまうほど難しい肌のコンディションです。
あまり短期間で改善しようとするのではなく、徐々に改善していく必要があります。
焦ると余計に濃くなるので、本当に優しく応援して綺麗にしていくことが必要です。
肝斑は消すのではなく、コントロールしていくと思ってもらった方が良いです。

また、フォトフェイシャルでは、直接しみを叩く条件や、赤みを消す条件など強い光条件を入れてしまうと肝斑が濃くなる可能性があるため、肝斑条件(肌の活性を上げる条件)のみを照射し自己代謝を上げる条件で治療する必要があります。

大体の方は、シミと肝斑が混在しているため、そこを診察しながら毎回照射条件を変え、検討していく必要があります。
肝斑の反応の仕方は、人によって全く違います。
大丈夫な人はギリギリシミが消えやすい条件を入れたいものです。
なので人によって微妙に治療方法が異なってきます。

つまり。。。
シミのみの方は比較的短期間で治療をしてあげることが可能ですが、肝斑を合併されている方については時間がかかるということが現実です。

うまく言葉では伝えきれない部分ではありますが、来院していただき実際に説明を受け、味わっていただくのが一番だと思います。
なかなか予約が取れない。とのお声も聞こえますが、スタッフ一同なるべく期待に添えるよう頑張ってますっ。

では
またクリニックにてお待ちしております。