乳房再建で使う(エキスパンダー)組織拡張器
皮膚を引き延ばすために使用しますが、、
いったいどんなものが入っているのか
意外と見たことがない人が多いかもです。
従来あったタイプはスムースタイプ(つるつる)のエキスパンダーが使用されています。
ポートと言われている部位に、磁石が装着されており、皮膚表面からその磁石を探し出し針を刺して生食を注入します。
磁石が入っているため、MRIの撮影ができません。
なので、時々フォロー中に脳転移チェックでMRIがしたい。
他の卵巣癌スクリーニングでMRIがしたい。。
というときにできませんでした。
MRI禁忌なのです。
最近MOTIVAから発売された新しいエキスパンダーは
表面も少しざらざらしてすべりにくくなっている点も良いのですが、ポートが特殊な機器が入ってます。
皮膚の表面から信号を読み取り針を指すポートを発見できます。
磁石が入っていないし、金属も入っていないので、、
MRIがOKなのが新しい点です。
なので、乳腺外科をふくめ産婦人科の先生方などエキスパンダーが入っていることを周りに申告して、MRIが取れません。と情報提供してご迷惑をおかけすることがなくなりました。
もちろんエキスパンダーが挿入されている期間は半年ほどなのでその間にMRIをとれるかとれないかはあまり大きな問題ではないかもですが、やはりいろいろな患者さんをみていると、それで周りのDr.にご迷惑をかけることもあったので、最新型のを最近では使用しています。
もちろん現在も両方使用することはできるので、患者様と相談して決めることも可能です。
豊胸では使用しないので、あくまでも乳がんの方に対する情報提供でした。
男性の豊胸でも当院ではエキスパンダーは使用していません。
実際に触れることも可能です。
もしも、気になる方がいればお声がけくださいね。