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胸インプラントについての最近の知見

投稿日:
テーマ:
バスト

形成外科学会で、胸のインプラントの認定医更新のためしっかりと必須講習を受けて来ました。
どちらも3年に一度の更新が必要なのです。
乳がん用の保険適応エキスパンダー・インプラントと、豊胸用の自費適応エキスパンダー・インプラント 別々な講習なのです・・・

現在胸のインプラントは、保険も、保険外も一応認定医制度になっております。
保険はもちろん国が管轄しているので、使用する際には絶対条件で厳しい審査基準もあります。
講習会も3年に一度受けなければなりませんし、毎年副作用などが生じていないのかなど申告義務があります。
形成外科専門医であることが必須項目な上に、厳しい医師・施設基準が多いです。
ルールに縛られています。
違反すると刑罰ものです。
でも安全性のためには仕方がありません。

豊胸用に関しては、まだ国が管轄しているレベルではないので、形成外科学会が情報を集め、技術の一定化を図るために認定医制度にしたいっ!!と頑張っています。
ルールは保険のインプラントとほぼ同一なのですが、この認定医制度に属していない人が残念ながら大多数です。
自費の豊胸を行なっている施設で、形成外科専門医がいるほうが稀なのでこれが浸透するのは現実問題かなり難しいと思いますね。

海外も含めて胸に挿入するインプラントについては結構真面目にデータが集められています。
そのため、現在異物を挿入する場合に起こる有害事象も毎年全世界(とまでは言えない)でデータが共有されています。
日本では形成外科学会が先頭に情報提供や啓蒙活動が行われていますが、日本の自費診療領域はまだ管理が行き届いていないのが現状です。

異物挿入に関し、現在関心を集められているのは、日本ではまだ報告はありませんがリンパ腫になる可能性が最近指摘されています。
まだ症例数は少ないため、詳細な情報はわかりませんが。。。
数千〜三万分の1の確率と今は言われています。
そのため、1、2年に一度は必ず医師の診察を受けることが必須条件です。
一番大事なのは、異物を身体に挿入した場合は、インプラントでもヒアルロン酸でもそれこそ人工骨頭や歯のインプラントでも定期的に専門の医師の診察を受けることが必須条件です。
何か問題が発生した場合は、早期対応すれば大きな問題にはなりません。

特に豊胸手術を受けた人も、乳がん検診を受けないとか、1、2年に一度執刀医の診察を受けないなどがないよう信頼の置ける医師に執刀してもらってくださいね。
それが一番大事だと思います!!

北海道はまだまだ春の兆しが強かったです。
でも夜はかなり寒い。。。
院長風邪をひいてしまいました。。。とほほ