最近豊胸相談が非常に多いです。
そこで。。
豊胸をおさらいしてみましょう。
いろいろと良い点、悪い点など理解して手術を受けましょうね。
胸を大きくする方法としては、
1、ヒアルロン酸など異物注入によるもの
2、自分の脂肪を注入する
3、インプラントを挿入する
と、おおきくわけるとこの3つが現在一般的です。
時々、PRPや、胸にプラセンタなどを希望される方もいますがそれは例外的かもです。
1:ヒアルロン酸などの異物注入
ヒアルロン酸は手軽なのですが、やはり、吸収性であるため、継続的に注入する必要があります。
吸収は約2年程です。
沢山いれると吸収は遅くなります。
一箇所針の穴を開けて乳腺下に注入します。
それなりに太い鈍針を用いますので、3mmほどは傷が入ります。
麻酔は、その部位より乳腺下全体に行います。
いわゆる局所麻酔です。
お話ししながら行えますし、途中で座って大きさをみてもらうことも可能です。
ヒアルロン酸の種類を選ぶことができるので、粒子が大きいもの、小さいものを選んでいただけます。
現在4種類ほど準備しています。
粒子が大きいものと小さいものを比べると、同じ量でも大きくなった感じが異なります。
もちろん粒子が大きいものの方が、大きくなった実感を得られやすいです。
ただ、粒子が大きいものは硬いので、ある程度乳腺がある方が使用するのはよいのですが、乳腺があまりない方が使用するとヒアルロン酸の硬さを感じてしまうと思います。
自然に柔らかい胸。。という感じではなくなってしまうので注意が必要です。
また、リスクとしては、異物を注入するので感染が最も悪いことです。(通常は起こりません)
また、それ以外であればまれに溶け残ってしこりになるリスクがあります。
しこりになっても通常は、ヒアルロニダーゼで溶解することが可能です。
超音波下にカプセルを確認し、直接溶解液を注入します。
局所麻酔で、細い針のみで施術可能です。
しかし、稀に異物性肉芽種などのように異物と自分の組織が反応してできてしまうしこりがあります。
この場合は、手術で切除する必要があります。
ワンカップ大きくするのには約100ccほど必要です。
2、3カップ大きくしたい。という方はインプラント手術の方が良いと思います。
2:自家脂肪移植豊胸
脂肪の場合は、生着すると柔らかい胸を得ることができます。。
異物に抵抗感がある方や、どうせならお腹の脂肪を吸引したいと思われている方などはこの方法が良いかなと来院されます。
ただ、生着率が100%ではないということ(例えば100ml入れても何mlが生着し残っているかが予測できない)
脂肪がしこりになるリスクがあることは理解しておかなければなりません。
しこりができても、画像診断で癌との鑑別はもちろんできますが、乳腺外科的には注入しないでほしいと思われていると思います。
最近は脂肪も脂肪幹細胞混入脂肪移植になっていますが、昔の脂肪移植は幹細胞が付加されていないタイプなので、今よりも生着率は悪かったものと予想されます。
「時々他院で注入したが、全く生着しなかった。なんとかしほしい」
と相談に来院される方がいますが、一旦注入し、生着しなかったものをリカバリーしてあげることはできません。
インプラントなど他の方法をお話することになります。
また、しこりの相談も多いですが、これは手術的に摘出する必要があるものと、針で抽出できるタイプとがあります。
超音波にてある程度の診断は可能です。
なぜしこりになるの?という点については、生着できずに壊死してしまった脂肪が溶けて脂肪滴になります。
少ない量であれば自然に吸収されますが、量が多いとお互いに集まってその周りを自分の組織がラップして覆ってしまいます。
覆ってしまうと吸収が遅れ、しこりとなってしまうというイメージです。
さて、注入系イメージできました?
注入系のトラブル修正は大体インプラントになります。
やはり一番安定して結果をお届けできるという安心感がありますね。
まだまだお伝えしきれていないこともあるかと思いますが、
あまり一度に情報量が多くても皆様困ると思うので少しずつ解説していきますね。
では、明日はインプラント編いきましょう。