シミ相談の人が時々する発言。。
「IPLとLime Light(ライムライト)って一緒ですか?」
「エステでフォトフェイシャル受けたことあります。」
「光治療どれも一緒?」
・・・などなど
ネットで情報が多いぶん、皆様もやや混乱されているのかな。
まず、、、IPLというのはIntense Pulsed Lightの略です。(なんのこっちゃ?)
有害な紫外線はカットされており、それ以外の幅広い波長を生み出すことができます。
ちなみに、波長とは、光の長さのことです。
太陽光は色々な波長の光が集合しているのですが。。。
可視光線(目に見える光)としては7色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)に分かれ、それ以外に目に見えない赤外線や紫外線なども含んでいます。
波長は短いほど皮膚表面に影響し、長いほど皮膚深部まで作用します。
例えば、一番攻撃力があり有害とされている紫外線が一番波長が短いです。(220~400μm)
日焼けすると痛かったり水疱ができたり肌トラブルが即時に出ますよね。
赤外線は760μm以上です。
お肉を優しく中までじっくり焼いてくれるのは遠赤外線グリル。紫外線グリルではないですよね。
一般的には波長が長いほど優しく深部まで作用するというわけです。
その間が可視光線というわけです。
つまり、IPLは紫外線以外の複数の波長が含まれており、異なる症状に働きかけます。
シミ・そばかす・小ジワ・ニキビ跡・赤み・ハリ感等を同時に改善することができます。
またQswitchなどのレーザーでは除去が困難な「シミ」にも効果を発揮し、顔全体のトーンを明るくしつつ、肌質も改善するのがIPL治療の特長です。
その中で、LUMENIS(ルミナス社)が発売しているIPLが「フォトフェイシャル」と言われています。
この言葉が非常に有名になったので、エステでも一時期「フォトフェイシャル」という言葉を使用されるようになったのですが、この言葉は商標登録されておりルミナス社以外のIPL機械を用いている場合は「フォトフェイシャル」とは使用できません。
なので「エステでフォトフェイシャル受けていました。」というのは「✖️」ということです。
逆に光治療とは、光で治療する機器という総称で用いられていることが多いので、これは全体的に用いられています。
なので、いろいろな機械があるので一概にはなんともいえません。
ちょっとややこしいかもですが。。
IPLの中に、キュテラ社のライムライトや、ルミナス社のm22という機械があります。
ルミナス社の機械は威力が強い分、扱いが難しいところがあります。
その中でも、最新のm22は波長や出力、パルス幅、振幅回数。。。などなど全てがマニュアル設定可能ですので一つ一つの条件を選んで照射することができます。
スキンタイプによって強くも弱くも照射できる上に、脱毛やたるみなどIPLとは思えない優秀な機能の多様性があります。
一方、マイルドに開発されたマシンの一つがライムライト等です。
プログラムが3つあるので、だいたいCモードで照射します。
照射の強さのみを選ぶことができるので、肌質で強さを変更します。
とってもシンプル。
どの波長を照射したい。というのは選ぶことはできません。
一般的にはIPLはカメラのフラッシュのように1回で色々な波長をぱぱっと照射する形になります。
M22だけがマニュアル設定で細かく設定できるという特殊な機械になっています。
なので、この機械は看護師さんにお任せできません。
一人一人の肌の状態を毎回確認し、照射条件を微妙に変えながら行なっているのでマニアックすぎて誰にも任せられないのです。
あ。。話が少し長くなったので、この時点でもう皆様お腹いっぱいかもですね。
また、機械いや、機会があればなるべくわかりやすくお話ししたいと思います。
クリニックに来院の際にお気軽にお尋ねくださいませ。