前回PRPをふわっと語りましたが、、、
PRPは薄毛の分野でも注目されています。
薄毛治療といえば注入系では
ミノキシジル
これは効果が強いけど、とにかく注射が痛いので気合いがある人にはオススメです。
ただ、継続が力です。
頭皮環境を整えるタイプだと
HARG療法が有名ですよね。
HARG療法もエクソソームに人工的な成長因子が入っているタイプです。
最近では脂肪幹細胞エクソソーム、PRPなど本来の再生医療も人気です。
脂肪幹細胞エクソソームは健康な方から採取したエクソソームと成長因子がそのまま入っています。
点滴に使用する純度のものを頭皮に注入すると言うことになります。
一言で言えば、細胞の若返りと修復を増進です。
血行を良くし、頭皮環境を良くしてくれるため最近注目されています。
PRPは自分の血液からとった血小板などが含有された血漿です。
両方同時に行うことも可能です。
PRPはとにかく自分の細胞にこだわる方などにオススメです。
また、植毛をした後の毛根の生存、成長促進に行うこともお勧めしています。
今回4月に行われた形成外科学会総会のAGAセッションで話題になっていたので少し紹介します。
PRPの成長因子には、前回お話ししたものよりも実際はもっとたくさん入っています。
PDGF, TGF-β,FGF-2,VEGF,EGF,IGF-1,GNDF, DPなど。
もうこの辺はもちろん皆様が知らなくても良いです。
とにかく、あぁ。血小板以外でもいろいろ入っているんだな。
と思っていただく程度で。
その後の作用機序も割愛して、結論だけ言うと
・バルジ領域の細胞数増加
・表皮の厚み・Keratinocyte増加
・毛包数の増加
・毛包周囲の血管増生
・成長期の延長
・休止期への移行を抑制
・休止期から成長期への移行促進
という毛包にとってかなーり嬉しい効果が山積みです。
その結果
・幹細胞・毛包を増やし長生きさせる
・毛周期を整える
という働きがあることがわかっています。
なので、最近は成長因子をどう言う形で必要な部分に届けるかということが注目されております。
PRPや幹細胞治療などは、かなり研究が進んでおりいろいろな機序が判明してきていますね。
ある意味エビデンスのある治療となってきています。
そのため、再生医療認定委員会のもとで厚生労働省の認可を得た施設でのみ施行が可能です。
私もちゃんと年に何回か講習会や勉強会にも参加して最新の知識を得て、皆様にきちんとお届けしようと思っています。
昔はPRPとか、誰でもやってたんですけどね。
途中から認定式になったので私的にはびっくりしました。
でも、今は逆にちゃんとしないとダメな時代になりましたね。
20年前とはだいぶ常識も変わってきました。
ちゃんと専門医とって、認定医とって、博士号とって、再生医療学会に入っていた自分を褒めたいと思います。(誰も褒めてくれない・・・)
最新分野。
また更新あればお伝えします。
内容が難しいので少しずつお話しできるといいなと思います。