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全切開の中はどうなっているの?


2つ前。3/17のブログで眉毛の位置がグッと下がっているのがよくわからない。 なんで? 全切開する(切る)と眉毛と睫毛の皮膚が狭くなるの? 皮膚を取ったらなるの? と少し混乱をさせてしまったかもです。 全切開は色々なやり方がありますが、私が行っているのは、二重の人と同じ解剖を作る。 と言うことを心がけています。 一般的に言われる整形目にならないように自然な二重になるように。 です。 さて、教科書を使って簡単に説明すると・・・ まず一般的に手術によって作られた二重は、切開線からまつ毛まで強い癒着を作ります(くっつけると言うこと) 瞼板と言う目の中にある軟骨(緑の部分)と皮膚をしっかり癒着させることで、目を開いた時にそこが織り込まれて二重になります。 一方 普通の二重の人は、目を開けるときに瞼板(緑の部分、軟骨)の上の皮膚がアコーディオンのように折りたたまれて引き込まれて二重になっています。 つま [...]

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2つ前。3/17のブログで眉毛の位置がグッと下がっているのがよくわからない。
なんで?
全切開する(切る)と眉毛と睫毛の皮膚が狭くなるの?
皮膚を取ったらなるの?

と少し混乱をさせてしまったかもです。

全切開は色々なやり方がありますが、私が行っているのは、二重の人と同じ解剖を作る。
と言うことを心がけています。
一般的に言われる整形目にならないように自然な二重になるように。
です。

さて、教科書を使って簡単に説明すると・・・


まず一般的に手術によって作られた二重は、切開線からまつ毛まで強い癒着を作ります(くっつけると言うこと)
瞼板と言う目の中にある軟骨(緑の部分)と皮膚をしっかり癒着させることで、目を開いた時にそこが織り込まれて二重になります。

一方

普通の二重の人は、目を開けるときに瞼板(緑の部分、軟骨)の上の皮膚がアコーディオンのように折りたたまれて引き込まれて二重になっています。

つまり、板のように面状に全体が引き込まれるのではなく、皮膚が柔軟に動く形で目を開く際に目の奥に皮膚が引き込まれています。
目の皮膚に動きがある。と言うことです。

なので、面状に引き込まれる二重には少し違和感を感じることがあり、一般的に言われている全切開をすると整形目になるのでは?
となるわけです。

そこで、今行っている方法は二重に引き込むライン(瘢痕)のみをつけて周囲に全く瘢痕を残さない。
余分な癒着は一切作らない、目の中に糸も全く残さない方法で行っています。


引き込む力点のみを作り、周囲は全く癒着を作っていません。
目を開くことで皮膚を引き込むことで二重が形成されます。
なので、二重の人と同じように軟骨の上の皮膚も柔軟に動きます。
面状に引き込まれる感じがなく、皮膚に遊びがあるのでごく自然に見えます。

つまり、3/17の方の眉毛と睫毛の間がグッと縮まった理由は、
皮膚を取ったからでも、皮膚を切ったからでもなく。
一番の理由は、目を開くことによって皮膚がグッと引き込まれたから。
と言うことになります。
この点は、引き込まれやすいように上の説明ほど手術は単純ではなく、少し工夫をしている訳です。
切除している皮膚の量はほんの1,2mm 程です。

ちょっと難しいのでなかなか理解はしにくいかな。
また、みんなに難しすぎると突っ込まれそうですが。
これでも簡単に説明してみました。
わかりにくくかったらごめんなさい。

糸の場合は、糸が目を開くサポートをしてくれます。
切開の場合は、自分の目を開く力で引き込む必要があります。
なので皮膚が織り込まれる分、新埋没よりは、全切開の方が眉毛とまつ毛の間隔がグッと狭まった。
と言うことでした。
 


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人間ドック〜マンモグラフィーできない方へ


年に一度の人間ドックの時期がやってきました。 済生会病院で乳腺外科医として非常勤医師をしているので、毎年健康診断の結果を提出する必要があります。 日赤などで働いていた時は、職員検診でやってもらっていましたが、今は自分で行わなければ。 というわけで、毎年済生会事務にお願いして人間ドックを行っています。 当院では豊胸や、乳房再建でインプラントを多く行っています。 普通に過ごしてくださいね。 とお話ししていますが、色々と質問を受けます。 特に豊胸の人。 その中でも、 乳がん検診どうしたら良いですか? という質問が非常に多いです。 マンモグラフィーはあまり勧められないので、超音波で検診を受けてください。 とお話ししますが、 豊胸したことを口に出したくない。 知られたくない。 説明したくない。 という方もいます。 今回、初めて検診で マンモグラフィーではなくて超音波でお願いします。 と言ってみました。 す [...]

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年に一度の人間ドックの時期がやってきました。

済生会病院で乳腺外科医として非常勤医師をしているので、毎年健康診断の結果を提出する必要があります。
日赤などで働いていた時は、職員検診でやってもらっていましたが、今は自分で行わなければ。
というわけで、毎年済生会事務にお願いして人間ドックを行っています。

当院では豊胸や、乳房再建でインプラントを多く行っています。
普通に過ごしてくださいね。
とお話ししていますが、色々と質問を受けます。
特に豊胸の人。

その中でも、
乳がん検診どうしたら良いですか?
という質問が非常に多いです。

マンモグラフィーはあまり勧められないので、超音波で検診を受けてください。
とお話ししますが、
豊胸したことを口に出したくない。
知られたくない。
説明したくない。
という方もいます。

今回、初めて検診で
マンモグラフィーではなくて超音波でお願いします。
と言ってみました。
すると、
超音波は若い方向けの検査ですので、通常はマンモグラフィーをお勧めします。
と一言言われましたが、
超音波だけで大丈夫です。
とお伝えするだけでOKでした。
特に理由も聞かれずスルスルと初期問診は終了しましたよ。



皆様も悩んでいる方や気後れしている方がいれば、心配せずに行ってみてくださいね。

以前、マンモグラフィーの入り口で受けたくないっと。
言って職員に説得されていた人がいましたが、その場で言うのではなく、
検診前の事務の初期問診で最終確認してもらうことが大事です。
検診が始まって波に乗っちゃうと、スケジュールの変更は難しいですよ。
ご注意を。

最近、20.30年前に入れたインプラントを抜きたい。
という患者様も多くいらっしゃいますが、
結構乳がん検診を全く受けていない方が多いことに驚かされます。
昔の考えだと、豊胸を隠す。と言う
時代もあったかと思いますが、、
今は堂々としていても大丈夫です。
ちゃんと検診も受けて、心配なく豊胸ライフを送ってくださいね。


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まぶたが厚くて糸でのラインに不安?〜全切開?


まぶたの厚みとは? 一つは脂肪や皮下組織が多いということ。 もう一つは皮膚が厚いということです。 まぶたが厚いと糸でできない人がいますか?という問いに対しては まぶたが厚いから、二重にできませんと。 断る事は基本的にはありせん。 ただ、目が開かない方(先天性眼瞼下垂など)は二重を作ることができない方はいます。 また、本人が望むかなり太めのラインは無理だったりします。 この方はいつもブログ見てて、先生困っているので写真使ってもらって大丈夫ですよ。 と言っていただきました。 ありがとうございます。 まぶたも人によって全然状態が異なるので、皆様の参考になればと。 まぶた的には硬く、厚いタイプのまぶたです。 目を開くのも苦手なので、眉毛とまつ毛の間が開いてしまっています。 若干逆まつ毛になってしまうかのようにまつ毛の上に皮膚が乗っかっています。 まつ毛の上に皮膚が乗ってしまっている方は、年齢に関わら [...]

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まぶたの厚みとは?
一つは脂肪や皮下組織が多いということ。
もう一つは皮膚が厚いということです。

まぶたが厚いと糸でできない人がいますか?という問いに対しては
まぶたが厚いから、二重にできませんと。
断る事は基本的にはありせん。
ただ、目が開かない方(先天性眼瞼下垂など)は二重を作ることができない方はいます。
また、本人が望むかなり太めのラインは無理だったりします。

この方はいつもブログ見てて、先生困っているので写真使ってもらって大丈夫ですよ。
と言っていただきました。
ありがとうございます。
まぶたも人によって全然状態が異なるので、皆様の参考になればと。



まぶた的には硬く、厚いタイプのまぶたです。
目を開くのも苦手なので、眉毛とまつ毛の間が開いてしまっています。
若干逆まつ毛になってしまうかのようにまつ毛の上に皮膚が乗っかっています。
まつ毛の上に皮膚が乗ってしまっている方は、年齢に関わらず 全切開 がお勧めです。
ただ、初めから切るというのはハードルが高いのもありますし、切開は目を開くことができる方にしか行うことができません。
本人も切開は希望されなかったため、まずは糸で行うこととしました。
新埋没を行い、開眼を改善させ、少し上目にとめることで皮膚のたるみを堰き止めました。
ペンのラインがまつ毛から10mmの位置です。
一般的には太いラインですが。。
まぶたが厚く、皮膚が余分な方は、実際止めるとライン的にはあまり太くないと感じてしまいます。



糸を止めた後3年経過。
新埋没によって目の開きは改善し、眉毛とまつ毛の間の距離が縮んでいます。
この目も綺麗です。
ただ、,、
本人より、もっと太いラインが良い。との申し出を受けました。
糸が取れてから考えても良いのでは?とお話ししましたが、ラインをしっかりさせたいとのことで全切開希望です。
もちろん前の糸が取れていなくても手術は可能です。

若くても、少ししっかりめに瞼の皮膚をとり、脂肪の処理も追加します。
もちろん脂肪処理は最小限度しか取りません。
20年後のことを考えて。。。


術直後です。
すごく腫れてます。
腫れは本当に個人差があります。
1週間は気合い入れてください。
全然腫れない人もいますが、腫れるっと思って手術決断してくださいね。

時々、先生お願いします。
先生の腕で腫らせないでくださいって懇願されるんですが。。。
腫れる時は腫れちゃいます。
すいませんっ。

 → 

全切開3ヶ月目です。
目も開けやすく印象がだいぶ変わったと喜んでいただけました。
一番初めの写真を横に並べるとわかりやすいのですが、拡大率は一緒。
縦幅が大きく異なります。
つまり目の開きが改善したことと、余剰皮膚を除去したことで、眉毛の位置が下がり、目力が増しました。
ラインを太くしたいが、ナチュラル希望。
気に入っていただけて本当によかったです。

瞼の状態は人によって全く解剖が異なります。
その人の希望のラインと、状態で決まります。
一緒に相談して決定しましょう。





 


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