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下眼瞼内反修正+ハムラ法

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下まぶたは、重力に負けることなく上向きに眼球に接しております。
これって意外とすごいことなんですよ。
眼球から下まぶたが浮くと目が乾いたり、涙がうまく作用しないため大変なことになります。

まぶた自体の構造は、結膜側の支えと皮膚側からの支えで成り立っており、その支えのバランスが崩れると内反外反が生じます。
皮膚側の引っ張りが強いと外反。
まつ毛が皮膚ごと外にむいちゃうので、目が乾く。
結膜側からの引っ張りが強いと内反。
まつ毛が内に向いちゃって痛い。
という具合です。

もともと生まれもって内反の人もいますが、
年齢的なたるみによってバランスが崩れて内反・外反になる人もいます。

今回は、加齢性の変化によって内反してしまった下まぶたを治して欲しい。
どうせ治す(切る)ならたるみもとって欲しい。との要望で来院されました。

内反を修正する切開からたるみとりももちろんできます。
この方の希望としては、若返り過ぎも嫌。
この歳でシワがなくなりすぎるのも違和感でしょ。とのこと
不自然さはなく、若返らせて欲しい。
やりすぎないで丁度良い感じでということでした。
意外とこの要望多いです。
この「ちょうど良い感じで。」と言うのが人それぞれで私の頭をいつも悩ませるのですが。。。

ある程度はバランスを持って若返らせたいので、上瞼のたるみも同時に取ることにしました。
2度に分けて手術することも可能ですよ。とお話ししましたが、やるなら一気にとの希望。
ただ、横になっている時間は2時間ほどが限界とのこと。
上&下眼瞼のたるみ取り(眉毛下皮膚切除&表ハムラ)+内反修正。
途中トイレ休憩、水分補給を含めて 2時間半ほどで終了しました。
局所麻酔だけ頑張ってもらいましたよ。

 術前 
目の際の切開線からアプローチです。

術後2ヶ月

本来の目的はまつ毛が内側に向いているのを治すことです。
外に向いてます。
若返りすぎないように皮膚は取りすぎず自然な形に。
2,3mm程の皮膚切除です。
内部の解剖学的たるみとり(引き締め)のみ行なっています。
ハムラの特徴は、眼窩脂肪を靭帯の下に引き込むと言うことになりますが、みてもらえるとわかるように頬全体が引き上がります。
靭帯を剥がして処理をするので頬全体が引き上がるイメージです。
さらにあげたい人はこの切開線から中顔面リフトもできますが。
しなくても結構上がってますよね。
眼窩脂肪が大きく突出していない方なので、もう少しボリュームがほしいところですが、注入系などは今のところは希望されずです。

上まぶたのたるみとりも同時に行ったので、私的には若返りすぎたかな。
とドキドキしましたが、本人大満足でさらにエネルギッシュになっていました。
それが何より嬉しいです。
何より目が痛くない。夜中に安眠が取れると言うのが生活の質が大きく改善されたとのことです。
夜眠れないのは辛いですよね。
痛くて目が覚めることはなくなりました。

やりたいけどダウンタイムが、、怖いな。
不自然が嫌。
と言う方も多いかと思います。
ダウンタイムは強いです。
ここは開き直っていただきたいところ。
  術直後です
若返り過ぎの印象ですが、皮膚をあまり取っていないで大丈夫とこの時点ではお伝えしています。
内部の縦方向、横方向の引き締めを行なっています。
傷も1〜3ヶ月は待っていただく必要があります。
自然な形まで回復します。


最近は下まぶたの手術希望の方が多いですが、手術方法によって色々と異なります。
ただ、バランスが崩れると将来的に色々なことが起こるリスクはあるため、気軽な手術はせず、自分に合った方法を決定しましょう。
手術しなくても綺麗になる方法もあります。
ただ、手術は結果が早い。
ついやっちゃうと言うのが一番怖いですよ。
ちゃんとカウンセリングを受けましょう。

逆に今回の方のように、解剖学的にすでに崩れちゃっている方は、手術以外では治せません。
きちんとバランスを整える手術を受けるのが一番です。
自然、不自然などは個人の価値観もあるため、主治医と相談を。


 
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