
小切開の魅力
UP糸が目の中に残るのも嫌だし、、
腫れるのも嫌だし、、、
取れるかどうか心配するのも嫌だし、、、
でも全切開は怖いし、、、
などいろいろと皆様の悩みは尽きない物ですよね。
そこに位置するのが小切開なわけですが、、、
小切開は腫れも少なく、内部の解剖学的な構造も崩さないので非常に簡単にできるところが魅力ではあるのですが。
ただ、全員の瞼に行えるわけではないです。
まぶたが厚い方や、脂肪が非常に多い方にはお勧めできません。
また、たるみが強い方も厳しいです。
なのであくまでも適応は限られます。
全切開は怖いから小切開。というわけではないですよ。
全切開が怖いのであれば、、、小切開よりは糸のほうが良いよ
という方もいます。
たるみが強い方も本来は小切開はお勧めしていません。
でも不可能ではないです。
たとえば。。。
もともと二重ですが、左右差があり、片目のラインを少しだけ上げたい。
目も小さく感じるとのことで処置希望
全切開を進めましたが、ダウンタイムの関係で小切開を希望されました。
少しだけ内側を中心にラインを上げて、目の開きをほんのりサポートしました。
術前
術直後
2日後
ほとんど腫れていませんし、内出血もないですね。
瞼によってはこのようにある程度の年齢であっても小切開は可能です。
これで満足してもよいですが。
この方は、外側もやっぱり切って欲しい。
またしばらくしてやります。
とおっしゃられていました。
たるみが強いとやはり全体の処置をしないと、外側の皮膚が気になりますよね。
その点、ダウンタイムを開き直れる方は、全切開でたるんだ皮膚も少し取ってしっかりとラインをつけてあげるほうがおすすめです。
でも、なかなか切るのは勇気がいると思いますし、ダウンタイムも気になるところではあると思います。
しっかりと自分の瞼にはどれがあうのかな?
どんなラインが良いのかな?
と考えて決めましょうね。

二重の人でも目が重く感じる理由・・・
UP目が重い。と言うのは良くある話ですが、
二重の人でも目が重く感じるようになってきます。
目を開く筋肉自体が老化で衰える。と言うこともありますし、
まぶたの皮膚が弛んでくると言うこともあります。
また、よくあるパターンが
左右で二重のラインが違ってきた。と言うことも多いです。
これは脂肪自体が減ってきたり、皮膚のたるみによって皮膚が折り畳まれる位置がずれてくるために生じます。

この方は、右のまぶたが重い。と言う主訴で、
どうしてもおでこにシワが寄ってしまう。と言うことでした。
向かって左側、つまり右の二重が左と比べると皮膚が被ってラインが見えていません。
元々二重だったものが、ラインの左右差が出てしまっています。
計測すると左はまつ毛から10mmの位置に二重のラインがあり、
右は8mmの二重ラインとなっていました。
こう言う場合は、左右のラインを整えて、両方10mmのラインに統一
尚且つ、皮膚のたるみをとってあげると
目が軽くなります。

手術後1週間目。
抜糸の時の写真です。
目の開きが大きくなり、眉毛の位置も下がっていますが、行ったのは皮膚のたるみをとってラインをつけ直しただけです。
筋肉処理は行っていません。
目が開きやすくなると、結果眉毛の位置も下がるので変な力が全体的に抜けて、
目は開いているけど、優しい雰囲気になりました。
下瞼の引っ張りかん(ツッパリかん)もなくなっているので、少し涙袋が復活しています。
(もちろん腫れもまだありますよ)
若い頃の顔に戻った感じですね
皮膚が薄い方などは、内出血がひどく出ることがあります。
この方も、
「先生のブログの人、みんな内出血していないから油断してた!
GWに手術してもらっててよかったー。
皆んなにもこれくらい内出血酷い人もいるよって載せてあげてもらっていいですよ。」
と写真掲載を許可していただけました。
ありがとうございます。
腫れや内出血の程度にはどうしても個人差があります。
皆様日程の希望などがありましたら早めにご連絡を。

全切開って取れるの?
UP皆様が一番気になる。
全切開って取れることありますか?と言う質問ですね。
基本的に。普通は取れません。
ただ、ごめんなさい。
100%ではないです。
取れてしまう方は、ほとんどが早期にラインが薄くなります。
大体は半年以内。遅くても1年以内です。
全体の2〜5%程なので、年に1、2人いるかいないかくらいでしょうか。
どうしてラインが薄くなってしまう(取れてしまう)のか?と言う点においては、
色々と原因があります。
手術最初の時点で、皮膚だけの処理で行うか、脂肪除去を行うか、目を開く筋肉の強化を行うかなどを選択していただくのですが。
一番大事なことはしっかりと目を開く。
つまり目を開いて奥に皮膚を引き込むと言うことが大事です。
目を開くために色々とサポートするために様々な術式があります。
それが薄くなる方には
一つは、目を開くのが思ったよりも苦手で引き込めない。
その場合はラインが薄いです。
術中、術直後にわかる方もいます。
筋肉処理をその場で追加する方もいますし、腫れが引いて考えたい。
と言う方もいます。
ただ、ライン付けを行う際に、ある程度開きやすいように工夫はしているので、なかなか当日に判断するのは難しいかもです。
手術前よりは開きやすいですからね。
次に、直後や抜糸の時はものすごく綺麗なラインなのに次第に取れてきた(薄くなった)と言う方。
これは、目を開く際の、解剖の変化によって引き起こされます。

術直後より目をしっかり開くことができるようになると、眉毛と睫毛の間、上眼瞼の距離が一気に縮まります。
3/17のブログの方のように。。。
すると、瞼の脂肪が多い方など、脂肪が予想以上に落ちてきて手術で作成した瘢痕をガンガンと押して剥がしてしまうリスクがあります。
また、上の図で言うと青い隔膜が上眼瞼の距離が縮まることでだるーんっと弛緩してしまうことで、目を開いても奥に引き込めなくなる。
この2つが主な原因です。
その場合は、どうするのか?というと
面状の強固な癒着(瘢痕)を作りにいく。
ではないです。
再度原因を取り除き、引き込みやすくします。
脂肪が邪魔している方は、さらに脂肪の除去。
隔膜が弛んでいる方は、余分な隔膜の除去。
筋肉が弱い方は、筋肉の強化。
などです。
全切開はその点を踏まえ
ラインは永久保証です。
解剖学的にラインが入らない方は、解剖の調整を行います。
ほとんどは、直後に判明するので、ラインが安定した後は、アトピーの方や花粉症の方など少々目を擦っても取れることはないと思います。
最近は切開希望の方が増えていますが、しっかりと理解した上で手術を決定してくださいね。
話が難しくて申し訳ないです。
わからないことはいつでも聞いてください。
詳しくご説明します。

全切開の中はどうなっているの?
UPなんで?
全切開する(切る)と眉毛と睫毛の皮膚が狭くなるの?
皮膚を取ったらなるの?
と少し混乱をさせてしまったかもです。
全切開は色々なやり方がありますが、私が行っているのは、二重の人と同じ解剖を作る。
と言うことを心がけています。
一般的に言われる整形目にならないように自然な二重になるように。
です。
さて、教科書を使って簡単に説明すると・・・

まず一般的に手術によって作られた二重は、切開線からまつ毛まで強い癒着を作ります(くっつけると言うこと)
瞼板と言う目の中にある軟骨(緑の部分)と皮膚をしっかり癒着させることで、目を開いた時にそこが織り込まれて二重になります。
一方

普通の二重の人は、目を開けるときに瞼板(緑の部分、軟骨)の上の皮膚がアコーディオンのように折りたたまれて引き込まれて二重になっています。
つまり、板のように面状に全体が引き込まれるのではなく、皮膚が柔軟に動く形で目を開く際に目の奥に皮膚が引き込まれています。
目の皮膚に動きがある。と言うことです。
なので、面状に引き込まれる二重には少し違和感を感じることがあり、一般的に言われている全切開をすると整形目になるのでは?
となるわけです。
そこで、今行っている方法は二重に引き込むライン(瘢痕)のみをつけて周囲に全く瘢痕を残さない。
余分な癒着は一切作らない、目の中に糸も全く残さない方法で行っています。

引き込む力点のみを作り、周囲は全く癒着を作っていません。
目を開くことで皮膚を引き込むことで二重が形成されます。
なので、二重の人と同じように軟骨の上の皮膚も柔軟に動きます。
面状に引き込まれる感じがなく、皮膚に遊びがあるのでごく自然に見えます。
つまり、3/17の方の眉毛と睫毛の間がグッと縮まった理由は、
皮膚を取ったからでも、皮膚を切ったからでもなく。
一番の理由は、目を開くことによって皮膚がグッと引き込まれたから。
と言うことになります。
この点は、引き込まれやすいように上の説明ほど手術は単純ではなく、少し工夫をしている訳です。
切除している皮膚の量はほんの1,2mm 程です。
ちょっと難しいのでなかなか理解はしにくいかな。
また、みんなに難しすぎると突っ込まれそうですが。
これでも簡単に説明してみました。
わかりにくくかったらごめんなさい。
糸の場合は、糸が目を開くサポートをしてくれます。
切開の場合は、自分の目を開く力で引き込む必要があります。
なので皮膚が織り込まれる分、新埋没よりは、全切開の方が眉毛とまつ毛の間隔がグッと狭まった。
と言うことでした。

まぶたが厚くて糸でのラインに不安?〜全切開?
UP一つは脂肪や皮下組織が多いということ。
もう一つは皮膚が厚いということです。
まぶたが厚いと糸でできない人がいますか?という問いに対しては
まぶたが厚いから、二重にできませんと。
断る事は基本的にはありせん。
ただ、目が開かない方(先天性眼瞼下垂など)は二重を作ることができない方はいます。
また、本人が望むかなり太めのラインは無理だったりします。
この方はいつもブログ見てて、先生困っているので写真使ってもらって大丈夫ですよ。
と言っていただきました。
ありがとうございます。
まぶたも人によって全然状態が異なるので、皆様の参考になればと。

まぶた的には硬く、厚いタイプのまぶたです。
目を開くのも苦手なので、眉毛とまつ毛の間が開いてしまっています。
若干逆まつ毛になってしまうかのようにまつ毛の上に皮膚が乗っかっています。
まつ毛の上に皮膚が乗ってしまっている方は、年齢に関わらず 全切開 がお勧めです。
ただ、初めから切るというのはハードルが高いのもありますし、切開は目を開くことができる方にしか行うことができません。
本人も切開は希望されなかったため、まずは糸で行うこととしました。
新埋没を行い、開眼を改善させ、少し上目にとめることで皮膚のたるみを堰き止めました。
ペンのラインがまつ毛から10mmの位置です。
一般的には太いラインですが。。
まぶたが厚く、皮膚が余分な方は、実際止めるとライン的にはあまり太くないと感じてしまいます。

糸を止めた後3年経過。
新埋没によって目の開きは改善し、眉毛とまつ毛の間の距離が縮んでいます。
この目も綺麗です。
ただ、,、
本人より、もっと太いラインが良い。との申し出を受けました。
糸が取れてから考えても良いのでは?とお話ししましたが、ラインをしっかりさせたいとのことで全切開希望です。
もちろん前の糸が取れていなくても手術は可能です。
若くても、少ししっかりめに瞼の皮膚をとり、脂肪の処理も追加します。
もちろん脂肪処理は最小限度しか取りません。
20年後のことを考えて。。。

術直後です。
すごく腫れてます。
腫れは本当に個人差があります。
1週間は気合い入れてください。
全然腫れない人もいますが、腫れるっと思って手術決断してくださいね。
時々、先生お願いします。
先生の腕で腫らせないでくださいって懇願されるんですが。。。
腫れる時は腫れちゃいます。
すいませんっ。


全切開3ヶ月目です。
目も開けやすく印象がだいぶ変わったと喜んでいただけました。
一番初めの写真を横に並べるとわかりやすいのですが、拡大率は一緒。
縦幅が大きく異なります。
つまり目の開きが改善したことと、余剰皮膚を除去したことで、眉毛の位置が下がり、目力が増しました。
ラインを太くしたいが、ナチュラル希望。
気に入っていただけて本当によかったです。
瞼の状態は人によって全く解剖が異なります。
その人の希望のラインと、状態で決まります。
一緒に相談して決定しましょう。